Trend Micro Security

TSPY_URSNIF.YXS

2015年11月5日
 解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

TrojanSpy:Win32/Ursnif!rfn (Microsoft),

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 352,256 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年10月25日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://{BLOCKED}l.by/aa.jpg

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • W2KM_DRIDEX.YXS

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{8 random character folder name}\{8 random character file name}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe
  • opera.exe
  • chrome.exe
  • iexplore.exe
  • firefox.exe

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{8 random character value name} = "%Application Data%\{8 random character folder name}\{8 random character file name}.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\
Software\Microsoft\{random GUID}

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\
Software\Microsoft\{random GUID}
Install = "{encrypted file path of the dropped copy}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\
Software\Microsoft\{random GUID}
Client = "{hex value}"

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトから自身のコピーの更新版をダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.5.24/{4 digit number}{u or c}.exe

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Online banking credentials
  • Keystroke logs

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}lowdisallow.me
  • {BLOCKED}isallowallow.me
  • {BLOCKED}tagentdisa.me
  • {BLOCKED}otjclientcli.me
  • {BLOCKED}pcliallow.me
  • {BLOCKED}ntaxpalagent.me
  • {BLOCKED}lalaxp.mn
  • {BLOCKED}lientclient.me
  • {BLOCKED}liclient.me
  • {BLOCKED}nothing.me

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

この「TSPY_URSNIF.YXS」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • W2KM_DRIDEX.YXS

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {8 random character value name} = "%Application Data%\{8 random character folder name}\{8 random character file name}.exe"

手順 6

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft
    • {random GUID}

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_URSNIF.YXS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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