Trend Micro Security

TSPY_URSNIF.USVP

2016年2月18日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Win32/PSW.Papras.EH (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 348,160 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年2月9日

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://192.227.181.211/foru.exe

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random folder name}\{random characters}.bat - deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random name} = "%Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe"

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • hxxp://{BLOCKED}ool.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}0.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}ev.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}ek.cn/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}oop.su/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}er.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}ot.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}rt.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}x.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}toy.at/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}ex100.su/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda
  • hxxp://{BLOCKED}te.cn/y2xrmg/aw5maxjtzxi/c3rhda

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

スパイウェアが作成する以下のファイルは後に削除されます。

  • %User Temp%\{random folder name}\{random characters}.bat


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_URSNIF.USVP」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random name} = "%Application Data%\{random folder name}\{random filename}.exe"

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_URSNIF.USVP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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