Trend Micro Security

TSPY_URELAS.A

2013年1月4日
 解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Trojan:Win32/Urelas.C (Microsoft), Spyware.Keylogger (Symantec), Trojan.Win32.Urelas.a (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このスパイウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

スパイウェアは、特定のゲームを監視し、そのスクリーンショットを取得します。スパイウェアは、取得した情報を自身のコマンド&コントロール(C&C)サーバへ送信します。これにより、ゲームの認証情報が漏えいする可能性があります。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 1,319,936 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月3日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\{malware file name}.exe
  • %User Temp%\{malware file name}_test.tgs

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Malware Path}\$$Windows$$.bat - used to delete the initially executed malware copy. This is also deleted after execution

スパイウェアは、以下の名前を用いて自身のコピーを作成します。

  • svchost
  • svcsg
  • smse
  • service
  • lssas
  • comine
  • explorer
  • spoolvs
  • ctfmom
  • taskmgr
  • algs
  • system

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Game screenshots
  • Operating system version
  • Computer name

その他

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。

スパイウェアは、ゲームに関連する以下のプロセスを監視することによって、スクリーンショットを取得します。

  • Baduki.exe
  • DuelPoker.exe
  • FNF.exe
  • highlow2.exe
  • HOOLA3.EXE
  • LASPOKER.exe
  • poker7.exe
  • RealBaduki.exe

スパイウェアは、収集した情報を以下のリモートサイトへ送信します。

  • <省略>r.<省略>e2012.com

スパイウェアが作成する以下のコンポーネントファイルは、コンピュータに侵入して最初に実行された自身のコピーを作成したスパイウェアを削除するために利用されます。また、このファイルは、実行後、削除されます。

  • <スパイウェアのパス>\$$Windows$$.bat

スパイウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • ゲームのスクリーンショット
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • コンピュータ名


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.634.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.635.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TSPY_URELAS.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

「TSPY_URELAS.A」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_URELAS.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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