Trend Micro Security

TSPY_SPYEYE.ATC

2012年10月8日
 解析者: JessaD   

 別名:

Trojan:Win32/EyeStye.H (Microsoft), PWS-Spyeye.e (Mcafee), Trojan-Spy.Win32.SpyEyes.eim (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000,Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

スパイウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。


  詳細

ファイルサイズ 282,112 bytes
タイプ PE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月14日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\portwexexe\portwexexe.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

スパイウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\portwexexe\config.bin

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\portwexexe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • twxter

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
portwexexe.exe = "%System Root%\portwexexe\portwexexe.exe"

バックドア活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}aper.com

ルートキット機能

スパイウェアは、ルートキット機能を備えており、自身に関連したプロセスおよびファイルを隠匿し、ユーザによる検出および削除を避けます。

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • www.microsoft.com

スパイウェアは、以下の形式を利用した情報を送信することによって、サーバに接続します。

  • http://{BLOCKED}aper.com/trr1/degater65.php?guid={bot guid}&ver={bot version}&stat={bot status}&ie={IE version}&os={OS version}&ut={user type}&plg={plugin}&ccrc={crc of configuration file}&md5={md5 hash}

サーバへの接続が確立されると、スパイウェアは、コマンドを待機します。

スパイウェアは、FTPで用いられるアカウント情報を収集します。

スパイウェアは、POP3で用いられるアカウント情報を収集します。

スパイウェアは、個人証明書を収集します。

スパイウェアは、スクリーンショットを取得します。

スパイウェアは、ユーザがWebフォームに記入したすべての情報を収集します。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)やFirefoxなど主要なブラウザを利用し、正規のWebサイトに偽のログインページを表示します。

スパイウェアは、収集したクレジットカード情報から金銭の不正取引を円滑に行うために、IPアドレスからわかるユーザの所在地を利用します。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 8.769.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年1月14日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • portwexexe.exe = "%System Root%\portwexexe\portwexexe.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\portwexexe

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_SPYEYE.ATC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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