Trend Micro Security

TSPY_SOCELARS.D

2018年5月28日
 解析者: Maureen Reyes   

 別名:

Trojan:Win32/Dynamer!rfn (Microsoft), W32/Socelars.G!tr.spy (Fortinet), a variant of Win32/Spy.Socelars.G trojan (ESET-NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 334,848 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年5月21日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\XService\XService.dll

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %AppDataLocal%\XService

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、以下のサービスを追加し、実行します。

  • MicroService

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
services\MicroService

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKCU\Software\{6D187CC8-35BD-47F6-8760-D406AA1927B1}
Name = SetUpCompany

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Svchost
MicroServiceGroup = {Hex Data}

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
services\MicroService\Parameters
ServiceDll = %AppDataLocal%\XService\XService.dll

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}i.{BLOCKED}i-api.com
  • {BLOCKED}n.{BLOCKED}wn.com
  • {BLOCKED}i.{BLOCKED}jiekou.com


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.264.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年5月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.265.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年5月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
    • MicroService

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\services\MicroService

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\services\MicroService\Parameters
    • ServiceDll = "%AppDataLocal%\XService\XService.dll"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\{6D187CC8-35BD-47F6-8760-D406AA1927B1}
    • Name = "SetUpCompany"

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\XService

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_SOCELARS.D」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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