Trend Micro Security

TSPY_SHIZ.JH

2015年10月16日
 解析者: Mar Philip Elaurza   

 別名:

Infostealer.Shifu (Symantec), Trojan:Win32/Pariham.A (Microsoft), Trojan.Win32.Yakes.mqyk (Kaspersky),

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Internet Explorer(IE)のゾーン設定を変更します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 スパイウェアは、特定のファイルの読み込み、および実行に利用されます。


  詳細

ファイルサイズ 297,472 bytes
タイプ , EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年10月8日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{random}.tmp.bat
  • %Application Data%\{random characters 1} - contains logs of running applications and accessed applications.

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %All Users Profile%\{random}.exe - detected as TSPY_SHIZ.SMJH

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
IntelPowerAgent{random character} = rundll32.exe shell32.dll, ShellExec_RunDLL %All Users Profile%\{random}.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
(Default) = rundll32.exe shell32.dll, ShellExec_RunDLL %All Users Profile%\{random}.exe

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows
{random number} = {hex values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows
{random number} = %All Users Profile%\{random}.exe

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

スパイウェアは、IEのゾーン設定を変更します。

情報収集

スパイウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • %Application Data%\{random characters 2}.tmp - zip file of all files of all collected information in the system

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • download.windowsupdate.com
  • vk.com
  • yandex.ru

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}bpj.com/news/userlogin.php
  • http://{BLOCKED}bpj.com/news/userpanel.php

スパイウェアは、以下のファイルの読み込み、および実行に利用されます。

  • %All Users Profile%\{random}.exe
    executed using the following command:
    • svchost.exe %All Users Profile%\{random}.exe
    • Uses wscript.exe if svchost.exe is not found.

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.968.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年10月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.969.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年10月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • (Default) = "rundll32.exe shell32.dll, ShellExec_RunDLL %All Users Profile%\{random}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • IntelPowerAgent2 = "rundll32.exe shell32.dll, ShellExec_RunDLL %All Users Profile%\{random}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows
    • {random number} = {hex values}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows
    • {random number} = %All Users Profile%\{random}.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{random}.tmp.bat
  • %Application Data%\{random characters 1}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_SHIZ.JH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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