Trend Micro Security

TSPY_ONLINEG.LYY

2012年10月9日
 更新者 : Christopher Daniel So

 別名:

BehavesLike.Win32.Malware.sfd (mx-v), BehavesLike.Win32.Malware.sfd (mx-v) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 29,743 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月21日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.bak

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとスパイウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System%\drivers\etc\hosts

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
*\shellex\ContextMenuHandlers\
ReliveHookDLL

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}\
InProcServer32
(Default) = "%Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.dll"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}\
InProcServer32
(Default) = "%Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}\
InProcServer32
(Default) = "%Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
*\shellex\ContextMenuHandlers\
ReliveHookDLL
(Default) = "{6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}"

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.dll
  • %Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年3月6日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {6C7596CB-31CC-BBA3-BE51-2EEA62F9C51D}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {C2626E66-D21B-E628-C1DF-1DACCFA36ED2}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {CC3596CB-D6C1-ECA1-AE51-DEEA63F6C21C}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\*\shellex\ContextMenuHandlers
    • ReliveHookDLL

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Internet Explorer\OnlO0r.dll
  • %Program Files%\Common Files\fjOs0r.dll

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ONLINEG.LYY」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\drivers\etc\hosts


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