Trend Micro Security

TSPY_NEGASTEAL.A

2016年11月25日
 解析者: John Kevin Sanchez   

 別名:

Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn (Microsoft), Infostealer.Limitail (Symantec), hacktool.msil.boilod.a (Invincea)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 155,648 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年11月24日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • W2KM_DONOFF.YBC

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Java\JavaUpdtr.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Java

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
Load = %Application Data%\Java\JavaUpdtr.exe

バックドア活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • www.{BLOCKED}esla.com
    Type of data sent:
    • type={0}&hwid={1}&time={2}&pcname={3}&logdata={4}&screen={5}&ipadd={6}&webcam_link={7}&client={8}&link={9}&username={10}&password={11}&screen_link={12}&site_username={13}

      where:
      0 is a command which can be:
      webcam - send images caught by webcam to C&C
      screenshots - send screenshots to C&C
      keylog - send keystroke logs to C&C
      update - update the keylogger software
      info - send machine information to C&C
      uninstall - uninstall binary
      passwords - send stolen password to C&C

    情報漏えい

    スパイウェアは、以下の情報を収集します。

    • Screenshots
    • Webcam capture
    • Keystrokes including clipboards
    • Steals password from:
      • Chrome
      • Opera
      • Yandex
      • Firefox
      • Internet Explorer
      • Safari
      • SeaMonkey
      • Comodo
      • Coolnovo
      • Chromium
      • Flock
      • Outlook
      • Thunderbird
      • TheBat!
      • PocoMail
      • Eudora
      • FoxMail
      • Opera Mail
      • FileZilla
      • WinSCP
      • FlashFXP
      • CoreFTP
      • FTPCommander
      • SmartFTP
      • WS_FTP
      • Paltalk
      • Internet Download Manager
      • JDownloader
      • Pidgin
      • NO-IP
      • DynDNS

    その他

    スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

    • http://checkip.{BLOCKED}s.org/


      対応方法

    対応検索エンジン: 9.800

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

    手順 3

    Windowsをセーフモードで再起動します。

    [ 詳細 ]

    手順 4

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

     
    • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
      • Load = %Application Data%\Java\JavaUpdtr.exe

    手順 5

    以下のフォルダを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %Application Data%\Java
  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に、以下のフォルダ名を入力してください。
      • %Application Data%\Java
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
    4. 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
    5. 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。
      • %Application Data%\Java

      註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)

  • Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

    1. Windowsエクスプローラ画面を開きます。
      • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
        • [スタート]-[コンピューター]を選択します。
      • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
        • 画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
    2. [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
      • %Application Data%\Java
    3. 検索が終了したら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
    4. 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
      • %Application Data%\Java

      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_NEGASTEAL.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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