Trend Micro Security

TSPY_KIBEX.A

2015年8月12日
 解析者: Pearl Charlaine Espejo   

 別名:

Infostealer.Chabibase (Symantec); MSIL:KeyLogger-DQ [Spy] (Avast); Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 991,232 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年8月6日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\Windows.exe - detected as TSPY_KIBEX.A

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\Mails.txt
  • %ProgramData%\Browsers.txt
  • %ProgramData%\{computer name}_{System Date and Time}.jpg
  • %User Temp%\{random numbers}.xml

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\Tasks\Update\Windows

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • System Date and Time
  • Screenshot
  • Clipboard Data (w/ Application Window Title)
  • Keystroke (w/ Application Window Title)
  • Usernames and passwords from the following applications:
    • Mozilla Firefox
    • Google Chrome
    • Internet Explorer
    • Safari for Windows
    • Opera for PC
    • Microsoft Outlook
    • Mozilla Thunderbird
    • Netscape
    • Eudora
    • Incredimail
    • Internet Download Manager
    • IMVU
    • Paltalk
    • Filezilla
    • JDownloader

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ay.co/cgibin/kbpanel/image/upload.php
  • http://{BLOCKED}ay.co/cgibin/kbpanel/post.php?type={type}&{parameter}={stolen data}

    where {type} can be:
    • notification
    • clipboard
    • passwords
    • keystrokes

    and {parameter} can be:
    • machinename
    • windowtitle
    • machinetime
    • keystrokestyped
    • application
    • link
    • username
    • password
    • clipboardtext




  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.848.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年8月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.849.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年8月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_KIBEX.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 4

「TSPY_KIBEX.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System%\Tasks\Update\Windows
  • %ProgramData%\Mails.txt
  • %ProgramData%\Browsers.txt
  • %ProgramData%\{computer name}_{System Date and Time}.jpg
  • %User Temp%\{random numbers}.xml

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_KIBEX.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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