TSPY_INJECTOR.A

2012年10月13日

別名:

Trojan:Win32/Kexject.A (Microsoft); Generic.bfr!ec (McAfee); Trojan.Tatanarg (Symantec); Trojan.Win32.Menti.mdyl (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

危険度:

感染確認数:

システムへの影響:

情報漏えい:

マルウェアタイプ: スパイウェア
破壊活動の有無: なし
暗号化:
感染報告の有無: はい

概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

詳細

ファイルサイズ 302,592 bytes

タイプ EXE

メモリ常駐はい

発見日 2012年7月2日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

%User Profile%\Application Data\Macromedia
%User Profile%\Macromedia\{6BD80C46-1F75-4362-BD64-32362B9BC430}
%User Profile%\Application Data\Apple
%User Profile%\Apple\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}
%User Profile%\Apple\{B378ACFA-D39F-4E3E-97AE-96CFA75E0BCF}
%User Profile%\Apple\{7E178134-7A4E-4EA1-9BFC-749A15159CCE}

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
KeApplet = "%User Profile%\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}\UpgradeChecker.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
1

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
2

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\
2

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
LogLevel = "fa"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
CurrId = "1"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
MainId = "2"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
Path = "{malware path and file name}"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
VerUpdate = "24"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
RsData = "{random characters}"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
VerSize = "24"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
1
Path = "{random characters}"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
1
Key = "2de7ee"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
1
LogLevel = "fa"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
2
Path = "{random characters}"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
2
Key = "1dfd2a8"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\
2
LogLevel = "fa"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
MaxConnectionsPer1_0Server = "64"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Internet Settings
MaxConnectionsPerServer = "64"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\
2
Path = "{random characters}"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\
2
Key = "1dfd2a8"

HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\
2
LogLevel = "fa"

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

%User Profile%\{6BD80C46-1F75-4362-BD64-32362B9BC430}\A93A21A7FD3641FBB27ACF548B6D6BCD.dat
%User Profile%\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}\UpgradeChecker.exe
%User Profile%\{B378ACFA-D39F-4E3E-97AE-96CFA75E0BCF}\692924A91C10487BA8BAE1A3D8474014.dat
%User Profile%\{7E178134-7A4E-4EA1-9BFC-749A15159CCE}\36765D50EB624C8EA4705896B59B26D8.dat

その他

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。

対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- 1

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- 2

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner
- 2

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- KeApplet = "%User Profile%\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}\UpgradeChecker.exe"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- LogLevel = "fa"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- CurrId = "1"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- MainId = "2"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- Path = "{malware path and file name}"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- VerUpdate = "24"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- RsData = "{random characters}"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2
- VerSize = "24"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\1
- Path = "{random characters}"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\1
- Key = "2de7ee"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\1
- LogLevel = "fa"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\2
- Path = "{random characters}"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\2
- Key = "1dfd2a8"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2\2
- LogLevel = "fa"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
- MaxConnectionsPer1_0Server = "64"

In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings
- MaxConnectionsPerServer = "64"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\2
- Path = "{random characters}"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\2
- Key = "1dfd2a8"

In HKEY_CURRENT_USER\System\Core2Inner\2
- LogLevel = "fa"

このマルウェアが追加したレジストリ値の削除：

「レジストリエディタ」を起動します。
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、[OK]をクリックします。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります（大文字／小文字は区別されません）。
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Run
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
KeApplet = "%User Profile%\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}\UpgradeChecker.exe"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>System>Core2
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
LogLevel = "fa"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
CurrId = "1"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
MainId = "2"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Path = "{malware path and file name}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
VerUpdate = "24"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
RsData = "{random characters}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
VerSize = "24"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>System>Core2>1
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Path = "{random characters}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Key = "2de7ee"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
LogLevel = "fa"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>System>Core2>2
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Path = "{random characters}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Key = "1dfd2a8"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
LogLevel = "fa"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Internet Settings
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
MaxConnectionsPer1_0Server = "64"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
MaxConnectionsPerServer = "64"
「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>System>Core2Inner>2
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Path = "{random characters}"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
Key = "1dfd2a8"
右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
LogLevel = "fa"
「レジストリエディタ」を閉じます。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Profile%\{6BD80C46-1F75-4362-BD64-32362B9BC430}\A93A21A7FD3641FBB27ACF548B6D6BCD.dat
%User Profile%\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}\UpgradeChecker.exe
%User Profile%\{B378ACFA-D39F-4E3E-97AE-96CFA75E0BCF}\692924A91C10487BA8BAE1A3D8474014.dat
%User Profile%\{7E178134-7A4E-4EA1-9BFC-749A15159CCE}\36765D50EB624C8EA4705896B59B26D8.dat

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]

フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

%User Profile%\Application Data\Macromedia
%User Profile%\Macromedia\{6BD80C46-1F75-4362-BD64-32362B9BC430}
%User Profile%\Application Data\Apple
%User Profile%\Apple\{A69A638F-8A9B-4A16-986A-0EFB0A6B7417}
%User Profile%\Apple\{B378ACFA-D39F-4E3E-97AE-96CFA75E0BCF}
%User Profile%\Apple\{7E178134-7A4E-4EA1-9BFC-749A15159CCE}

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_INJECTOR.A」と検出したファイルの検索を実行してください。検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

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