Trend Micro Security

TSPY_GOLROTED.AUSSPS

2017年10月12日

 別名:

TrojanSpy:MSIL/Golroted.B (Microsoft); W32.Golroted (Symantec); HEUR:Trojan.MSIL.Generic (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan horse MSIL11.BWRJ (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,110,016 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年10月12日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = "%User Profile%\Application Data\WindowsUpdate.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\Windows Update

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
ESENT\Process\Windows Update\
DEBUG

スパイウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
EventMessageFile = "%System%\ESENT.dll"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
CategoryMessageFile = "%System%\ESENT.dll"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
CategoryCount = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「10」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
ESENT
TypesSupported = "7"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「7」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = "1"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\SHIPMENT DETAILS.EXE
  • %User Temp%\z467
  • %User Temp%\NEWGAME‮txt.exeNEWGAME‮txt.exe
  • %User Temp%\SysInfo.txt
  • %User Profile%\Application Data\pid.txt
  • %User Profile%\Application Data\pidloc.txt
  • %User Profile%\Application Data\Windows Update.exe
  • %User Profile%\Application Data\WindowsUpdate.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}196.11
  • {BLOCKED}0.1

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.8

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process
    • Windows Update
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ESENT\Process\Windows Update
    • DEBUG

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Update = "%User Profile%\Application Data\WindowsUpdate.exe"

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: EventMessageFile = "%System%\ESENT.dll"
      To: EventMessageFile = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: CategoryMessageFile = "%System%\ESENT.dll"
      To: CategoryMessageFile = ""{random values}""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: CategoryCount = "1"
      To: CategoryCount = ""10""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\ESENT
    • From: TypesSupported = "7"
      To: TypesSupported = ""7""
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = "1"
      To: Hidden = ""2""

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Application Data\SHIPMENT DETAILS.EXE
  • %User Temp%\z467
  • %User Temp%\NEWGAME‮txt.exeNEWGAME‮txt.exe
  • %User Temp%\SysInfo.txt
  • %User Profile%\Application Data\pid.txt
  • %User Profile%\Application Data\pidloc.txt
  • %User Profile%\Application Data\Windows Update.exe
  • %User Profile%\Application Data\WindowsUpdate.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_GOLROTED.AUSSPS」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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