Trend Micro Security

TSPY_FLYSTUD.BI

2013年6月30日

 別名:

Worm:Win32/Nuj.A (Microsoft); [2.nsis]:BackDoor-DPR (McAfee); Trojan Horse (Symantec); ARC:NSIS, ARC:[1.exe]:Embedded, [1.exe/script.fly]:Trojan-Dropper.Win32.Flystud.ah, PAK:[1.exe/krnln (Kaspersky); BehavesLike.Win32.Malware.bsf (vs) (Sunbelt); Trojan:W32/Agent.DQRS (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 1,168,358 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年4月5日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\ADMINI~1
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsd2.tmp
  • %User Temp%\E_4

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Prstgressep\Parameters

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\nsx1.tmp
  • %User Temp%\nsd2.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software
ifile = "{malware path and file name}%xy2.eif"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\Main
Check_Associations = "NO"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Prstgressep\Parameters
Application = "%System%\PrstService.exe"

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\1.exe
  • %User Temp%\xy2.eif
  • %User Temp%\nsd2.tmp\System.dll
  • %User Temp%\E_4\krnln.fnr
  • %User Temp%\E_4\dp1.fne
  • %User Temp%\E_4\Exmlrpc.fne
  • %System Root%\delus.bat
  • %System%\PrstService.dll
  • %User Temp%\_EVLPK.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\IJL105.DLL
  • eif
  • %System%\PrstService.exe
  • %Windows%\Fonts\PrstService.jpg
  • %Program Files%\Internet Explorer\dp1.fne
  • %Program Files%\Internet Explorer\Exmlrpc.fne
  • %Program Files%\Internet Explorer\krnln.fnr

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。. %Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

その他

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Prstgressep
    • Parameters

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • ifile = "{malware path and file name}%xy2.eif"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main
    • Check_Associations = "NO"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Prstgressep\Parameters
    • Application = "%System%\PrstService.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\1.exe
  • %User Temp%\xy2.eif
  • %User Temp%\nsd2.tmp\System.dll
  • %User Temp%\E_4\krnln.fnr
  • %User Temp%\E_4\dp1.fne
  • %User Temp%\E_4\Exmlrpc.fne
  • %System Root%\delus.bat
  • %System%\PrstService.dll
  • %User Temp%\_EVLPK.tmp
  • %Program Files%\Internet Explorer\IJL105.DLL
  • eif
  • %System%\PrstService.exe
  • %Windows%\Fonts\PrstService.jpg
  • %Program Files%\Internet Explorer\dp1.fne
  • %Program Files%\Internet Explorer\Exmlrpc.fne
  • %Program Files%\Internet Explorer\krnln.fnr

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\DOCUME~1
  • %System Root%\DOCUME~1\ADMINI~1
  • %User Profile%\LOCALS~1
  • %User Temp%\nsd2.tmp
  • %User Temp%\E_4

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_FLYSTUD.BI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %User Temp%\nsx1.tmp
  • %User Temp%\nsd2.tmp


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