Trend Micro Security

TSPY_FAREIT.WPD

2013年2月6日
 解析者: Nikko Tamana   

 別名:

Win32/PSW.Fareit.A (NOD32), W32/Fareit.A!tr.pws (Fortinet), Trojan-PWS.Win32.Tepfer (Ikarus), Trojan-PSW.Win32.Tepfer.fcvj (Kaspersky), PWS:Win32/Fareit.gen!I (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。


  詳細

ファイルサイズ 106,496 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年2月1日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
HWID = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
Client Hash = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
{random value} = {random value}

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}giantpale.it/wbA.exe
  • http://{BLOCKED}anwalt-baden.de/JMipx.exe
  • http://{BLOCKED}siascuba.com/utosi1bw.exe

スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random numbers}.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

スパイウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}-neos.eu:8080/ponyb/gate.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}-neos.eu:8080/ponyb/gate.php
  • http://{BLOCKED}eos.eu:8080/ponyb/gate.php
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}-neos.eu:8080/ponyb/gate.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.706.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.707.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月5日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • HWID = "{random value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • Client Hash = "{random value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • {random value} = {random value}

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_FAREIT.WPD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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