Trend Micro Security

TSPY_FAREIT.MIR

2013年5月26日
 解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

W32/Agent.NTM!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP (32-bit and 64-bit), Windows Server 2003, Windows Vista (32-bit and 64-bit), Windows 7 (32-bit and 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

スパイウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 82,200 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年3月19日
ペイロード ファイルのダウンロード, 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • JS_BLACKOLE.MIR

インストール

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
HWID = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
Client Hash = "{random value}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
{random characters} = "{random value}"

感染活動

スパイウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}n-node.com/6.exe
  • http://{BLOCEKD}n-node.com/1.exe?c=1

スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random numbers}.exe - detected as TROJ_FAKEAV.MIR

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}apis.com/gate.php
  • http://{BLOCKED}n-node.com/gate.php
  • http://{BLOCKED}ic-a.akamaihd.net/gate.php
  • http://l.{BLOCKED}g.com/gate.php
  • http://{BLOCKED}-cdn-node.com/gate.php
  • http://{BLOCKED}1.{BLOCKED}b.{BLOCKED}s.com/gate.php
  • http://{BLOCKED}3.{BLOCKED}r.ovi.com/gate.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.798.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年3月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.799.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年3月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TSPY_FAREIT.MIR」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

    JS_BLACKOLE.MIR

手順 3

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

註:検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
  • wpbt0.dll

手順 4

この「TSPY_FAREIT.MIR」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    TROJ_FAKEAV.MIR

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • HWID = "{random value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • Client Hash = "{random value}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\WinRAR
    • {random characters} = "{random value}"

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_FAREIT.MIR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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