TSPY_DYRE.VCFP
Infostealer.Dyranges (Symantec); Trojan.Win32.Agent.ietz (Kaspersky); Artemis!E2F5DCD966E2 (McAfee)
Windows
- マルウェアタイプ: スパイウェア
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。
- %Windows%\{random filename}.exe (for Windows XP and lower)
- %AppDataLocal%\{random filename}.exe (for Windows Vista and higher)
(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)
スパイウェアは、以下のファイルを作成します。
- %AppDataLocal%\ne9bzef6m8.dlll (for Windows Vista and higher)
- %System%\config\systemprofile\Application Data\ne9bzef6m8.dll (for Windows XP and lower)
(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
他のシステム変更
スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\googleupdate (for Windows XP and lower)
スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\googleupdate
ImagePath = "%Windows%\{random filename}.exe" (for Windows XP and lower)
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
GoogleUpdate = "%AppDataLocal%\{random filename}.exe" (for Windows Vista and higher)
その他
スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.228.195:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.148.1:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.160.107:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.55.58:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.149.4:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.49.162:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.103.78:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.191.70:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.190.26:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.189.92:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.191.217:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.181.148:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.12.49:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.191.222:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.19.156:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.204.113:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.191.217:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.88.150:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.249.122:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.175.236:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.133.237:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.104.250:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.54.107:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.144:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.53.78:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.177.211:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.38.6:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.166:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.167:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.130:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.132:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.142:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.90.230:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.14.189:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.132.69:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}1.139.42:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.73.59:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.187.116:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.48.173:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.213.153:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.191.218:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.149.39:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.206.42:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.142.227:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.69.138:4443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.48.121:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.229.60:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.48.121:443
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.48.96:443
スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_DYRE.VCFP」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
このレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
- googleupdate (for Windows XP and lower)
- googleupdate (for Windows XP and lower)
手順 6
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- GoogleUpdate = "%AppDataLocal%\{random filename}.exe" (for Windows Vista and higher)
- GoogleUpdate = "%AppDataLocal%\{random filename}.exe" (for Windows Vista and higher)
手順 7
以下のファイルを検索し削除します。
- %AppDataLocal%\ne9bzef6m8.dll (for Windows Vista and higher)
- %System%\config\systemprofile\Application Data\ne9bzef6m8.dll (for Windows XP and lower)
手順 8
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_DYRE.VCFP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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