Trend Micro Security

TSPY_DRIDEX.VVQI

2015年3月2日
 解析者: Michelle Morales   

 別名:

Win32/Dridex.C (ESET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 76,800 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %AppDataLocal%\edg{number}.exe
  • %AppDataLocal%\edg{number}.tmp - deleted afterwards

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\LocalLow\{random file name 1}.sdb --> this file stores customized database files for compatibility fix which is silently installed by the malware
  • %Application Data%\LocalLow\{random file name 1}.bat -->this batch file is responsible for deleting created .SDB file, other .SDB files installed in the system, and itself

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • explorer.exe

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
CLSID\{GUID}\ShellFolder
{random} = "{encrypted}"

スパイウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\
Custom\iscsicli.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\
InstalledSDB\{GUID}.sdb

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • username
  • computer name
  • installation date

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ZcywPJi3okzSm.biz/UzSt7Bq$Goss.oss9n/VNCsyD4/h/

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.504.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年2月26日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.505.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年2月27日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\CLSID\{GUID}\ShellFolder
    • {random} = "{encrypted}"

手順 4

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\Custom\iscsicli.exe
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\AppCompatFlags\InstalledSDB\{GUID}.sdb

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_DRIDEX.VVQI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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