Trend Micro Security

TSPY_CHISBURG.YU

2014年11月5日
 解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

Infostealer.Limitail(NOrton), W32/Chisburg.BAQ!tr.pws(Fortinet), Trojan.Win32.Inject(Ikarus), a variant of Win32/Injector.Autoit.BAQ trojan(Eset)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,107,823 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2014年10月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{10 random alphanumeric characters}.ini - deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

情報漏えい

スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • Yahoo
  • Hotmail
  • Pidgin
  • Eudora
  • Outlook Express
  • Incredimail
  • MS Outlook 2002/2003/2007
  • Group Mail
  • Netscape Mail
  • Windows Mail
  • Windows Live Mail

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Safari
  • Mozilla Firefox
  • Opera
  • Chrome
  • Thunderbird
  • Netscape

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://www.{BLOCKED}office.fulba.com/engr/index.php?action=add&username={user name}&password={password}=&app={application}&pcname={computer name}&sitename={URL of credentials}


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.244.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年10月30日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.245.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年10月31日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\{10 random alphanumeric characters}.ini

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_CHISBURG.YU」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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