Trend Micro Security

TSPY_BROWPASS.D

2018年2月15日
 解析者: Michael Jay Villanueva   

 別名:

Trojan:Win32/Samcrex (Microsoft); Trojan.Olydestroy (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 769,536 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年2月12日

侵入方法

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

バックドア活動

スパイウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

情報漏えい

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Internet Explorer
  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox

スパイウェアが感染コンピュータのブラウザ認証情報を収集すると、「TROJ_OLYMPICDESTROYER.A」は、その認証情報を利用して遠隔からアクセスして、"PsExec"を利用して拡散します。

スパイウェアは、ルートキット機能を備えていません。

スパイウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.964.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.965.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TSPY_BROWPASS.D」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BROWPASS.D」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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