Trend Micro Security

TSPY_BEBLOH.YMNOW

2018年6月1日
 解析者: Carl Maverick Pascual   

 別名:

Trojan:Win32/Occamy.B (Microsoft) ; Trojan-Ransom.Win32.Foreign.nzde (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 567,296 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random string}.exe
    (Note: Creation of this copy is triggered when the affected system is shutting down)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • "%Application Data%\{random string}.lnk" -> Executes dropped copy
    (Note: Creation of this file is triggered when the affected system is shutting down, appends parameter "-autorun" to executed copy)

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %Program Files%\iexplore.exe
  • %Windows%\explorer.exe

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Uz{random hex}

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • %Program Files%\iexplore.exe -> Created by the malware
  • %Windows%\explorer.exe -> Created by the malware

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random string} = "%Application Data%\{random string}.exe" -autorun
(Note: Creation of this registry entry is triggered when the affected system is shutting down)

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random key}
(Default) = {hex values}

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Machine Name
  • OS Information (Version, Product ID, Name, Install Date)
  • Explorer File Information
  • Volume Serial Number
  • Network Configuration (IP address, Socket, Ports)
  • Keyboard Layout
  • Proxy Settings

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • https://BLOCKED}iran.com/auth/?tver={value}&vcmd={value}&cc={value}&hh={hex values}&ipcnf={IP address}+&sckport={value}&pros={value}&keret={value};&email={value}

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • www.google.com

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}iran.com/auth/
    However, as of this writing, the said site is inaccessible.
  • {Random Generated Domain}.com
  • {Random Generated Domain}.net


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.116.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年3月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.117.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年3月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random string} = "%Application Data%\{random string}.lnk"

手順 5

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\{random key}
    • (Default) = {hex values}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{random string}.exe
  • %Application Data%\{random string}.lnk

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BEBLOH.YMNOW」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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