TSPY_BANKER.YZV
Win32/TrojanDownloader.Banload.SYC (Eset), Gen:Variant.Strictor.51541 (F-Secure), HEUR:Trojan.Win32.Generic (Kaspersky), Troj/DwnLdr-LJO (Sophos)
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)
- マルウェアタイプ: スパイウェア
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。 スパイウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
スパイウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- TROJ_BANLOAD.YZV
スパイウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.44.136/Telefones.&.Celulares/Smartphones/iPhone-5S-Apple&16GB&com&Tela-4-iOS-7-Touch&ID&Camera-8MP&Wi-Fi&3G-4G-GPS-MP3&e&Bluetooth-Dourado.aspx=36/chamana18.asp
インストール
スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\HuAnYcA.exe
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
スパイウェアは、以下の無害なファイルを作成します。
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\HuAnYcA.txt
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\windataup.inf - date of execution was stored
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)
自動実行方法
スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
HuAnYcA = "%User Profile%\Local Settings\Application Data\HuAnYcA.exe"
情報漏えい
スパイウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。
- Username
- Password
情報収集
スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。
- http://www.{BLOCKED}rhost.com.br/chamana/amigos/index.php?id=1
その他
スパイウェアが作成する無害なファイルは以下のとおりです。
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\HuAnYcA.txt
- %User Profile%\Local Settings\Application Data\windataup.inf - 実行した日付が保存される。
スパイウェアが感染コンピュータから収集する情報は以下のとおりです。
- ユーザ名
- パスワード
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
「TSPY_BANKER.YZV」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- HuAnYcA = "%User Profile%\Local Settings\Application Data\HuAnYcA.exe"
- HuAnYcA = "%User Profile%\Local Settings\Application Data\HuAnYcA.exe"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.YZV」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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