Trend Micro Security

TSPY_BANKER.YYXZ

2015年2月10日

 別名:

ERROR (Kaspersky); VirTool.Win32.Obfuscator.XZ (v) (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、レジストリキーおよびレジストリ値を追加し、セーフモード状態でも自身が実行されるようにします。これにより、感染コンピュータ上でこのスパイウェアが削除されるのを避けます。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 90,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月10日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\Plugins

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\NSXerv\Parameters

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーおよびレジストリ値を追加し、セーフモード状態でも自身が実行されるようにします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
NSXerv = "NSXerv"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
Description = "NSerc mornitor for V3 AntiVirius"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
DisplayName = "NS Server"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
Group = "Com Infrastructure"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
Type = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
FailureAction = "{random values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv
ImagePath = "%SystemRoot%\system32\svchost -k NSXerv"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv\Parameters
ServiceDll = "%System%\NSXervxd.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\NSXerv\Parameters
ServiceMain = "DebugEntry"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DataAccess
xyz = "{malware path and file name}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
DataAccess
vpn = "63.141.224.242"

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\NSXervxd.dll
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\index.txt
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\ok.exe
  • %System%\PhoenixLSP.dll

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://wz113.{BLOCKED}y.com/index.txt
  • http://wz113.{BLOCKED}y.com/ok.exe
  • {BLOCKED}4.251.166
  • {BLOCKED}.77.218

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NSXerv
    • Parameters

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SvcHost
    • NSXerv = "NSXerv"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • Description = "NSerc mornitor for V3 AntiVirius"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • DisplayName = "NS Server"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • ErrorControl = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • Group = "Com Infrastructure"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • ObjectName = "LocalSystem"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • Start = "2"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • Type = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • FailureAction = "{random values}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv
    • ImagePath = "%SystemRoot%\system32\svchost -k NSXerv"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv\Parameters
    • ServiceDll = "%System%\NSXervxd.dll"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\NSXerv\Parameters
    • ServiceMain = "DebugEntry"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DataAccess
    • xyz = "{malware path and file name}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DataAccess
    • vpn = "63.141.224.242"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\NSXervxd.dll
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\index.txt
  • %Program Files%\Common Files\Plugins\ok.exe
  • %System%\PhoenixLSP.dll

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Common Files\Plugins

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANKER.YYXZ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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