Trend Micro Security

TSPY_BANKER.YWNRI

2016年11月15日
 解析者: John Kevin Sanchez   

 別名:

TrojanSpy:Win32/Banker (Microsoft), W32/Banker.ACED!tr.spy (Fortinet), TR/Spy.Banker.600576.3 (Avira)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

スパイウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 600,576 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年11月11日
ペイロード 情報収集, ファイルのダウンロード, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{DD-MM-YYYY}\{random filename}.bat

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ダウンロード活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • http://wwr.{BLOCKED}iume.info/terca19/hwrcomp.html
  • http://wwr.{BLOCKED}iume.info/terca19/Hkcmds.html

スパイウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Application Data%\{DD-MM-YYYY}\hwrcomp.sys
  • %Application Data%\{DD-MM-YYYY}\Hkcmds.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

スパイウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Installed GBPlugins
  • Installed Antivirus
  • Get UUID
  • Malware Version

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://www.{BLOCKED}ra.info/Contador12/write/?query={encrypted gathered data}


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.892.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年11月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.893.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年11月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\{DD-MM-YYYY}\{random filename}.bat
  • %Application Data%\{DD-MM-YYYY}\hwrcomp.sys
  • %Application Data%\{DD-MM-YYYY}\Hkcmds.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.YWNRI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください