Trend Micro Security

TSPY_BANKER.SMAV

2012年10月8日
 解析者: Karl Dominguez   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Browser Helper Object(BHO)として登録し、ユーザのインターネットの閲覧状況を監視します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ PE
発見日 2011年2月26日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Application Data%\aviso.txt

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。

HKEY_CLASSES_ROOT\1.Alx2000_46
(Default) = "Alx2000"

HKEY_CLASSES_ROOT\1.Alx2000_46\Clsid
(Default) = "{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}
(Default) = "Alx2000"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}\
InprocServer32
(Default) = "{malware path and file name}"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}\
InprocServer32
ThreadingModel = "Apartment"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}\
ProgID
(Default) = "1.Alx2000_46"

スパイウェアは、BHOとして登録し、ユーザのインターネットの閲覧状況を監視します。

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\1.Alx2000_46

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\New Windows\Allow

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\New Windows\Allow
*.bradesco.com.br =

バックドア活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.196.10


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 7.858.14
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年2月26日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.SMAV」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • 1.Alx2000_46
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\New Windows
    • Allow
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
    • {0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
    • {0DBB4430-2805-4FF2-AC7D-43985BC678B8}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %Application Data%\aviso.txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANKER.SMAV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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