Trend Micro Security

TSPY_BANKER.HBE

2013年5月10日
 解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Infostealer.Reedum (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 不定
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月2日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Profile%\svhst.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
videodrv = "%User Profile%\svhst.exe"

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • User's Directory Name
  • Credit/Debit Card Information

情報収集

スパイウェアは、以下のファイル内に収集した情報を保存します。

  • {malware location}\readme.txt
  • {malware location}\output.txt
  • {malware location}\{hour}.{minutes}.{seconds} {AM/PM}.txt

情報の送信先

スパイウェアは、以下のFTPサイトにファイルをアップロードします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.159.254

その他

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {malware location}\dum.exe - also detected as TSPY_BANKER.HBE
  • {malware location}\{process ID}.memdump


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.832.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年4月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.833.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年4月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • videodrv = "%User Profile%\svhst.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {malware location}\readme.txt
  • {malware location}\output.txt
  • {malware location}\{process ID}.memdump
  • {malware location}\{hour}.{minutes}.{seconds} {AM/PM}.txt

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANKER.HBE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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