Trend Micro Security

TSPY_BANCOS.ZZA

2012年10月8日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 3,994,112 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年9月17日

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\avg.exe

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\rgr.sys - detected by Trend Micro as TROJ_BANKER.LRF

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE
@ = %System%\\avg.exe

情報漏えい

スパイウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。スパイウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • Banco Bradesco S/A
  • Banco Do Bradesco
  • Banco Santander
  • Banespa
  • Banrisul
  • Bradesco Corporate
  • Bradesco Empresas
  • Bradesco Prime
  • Bradeso Net Empresa
  • Itau iToken
  • Portal Internet Banrisul
  • Santander Banespa
  • Unibanco
  • http://bradesconetempresa.com.br
  • http://www.banrisul.com.br
  • http://www.cellcard.com.br
  • http://www.corporatebradesco.com.br/
  • http://www.itau.com
  • http://www.itau.com.br/index.htm
  • http://www.quidam.com.br/content/home/
  • http://www.serasa.com.br
  • http://www.unibanco.com.br
  • http://www2.americanexpress.com.br
  • https://home.americanexpress.com
  • https://inst.itaucard.com.br
  • https://internetbanking.caixa.gov.br
  • https://internetbanking.caixa.gov.br/siwinstatic/htm/saibaMaisCadMaq/saibaMaisCompleto.htm
  • https://www.americanexpress.com
  • https://www.credicard.com.br
  • https://www.paypal.com/br

スパイウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • American Express
  • Banco Banespa
  • Banco Bradesco
  • Banco Caixa
  • Banco Itau
  • Banco Santander
  • Banco Seresa
  • Banco do Bradesco
  • Banrisul
  • Cellcard
  • Paypal
  • Quidam
  • Unibanco

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://www.{BLOCKED}x.com.br/uploads/galeria.php

ハッシュ値情報

スパイウェアは、以下のMD5ハッシュ値を含んでいます。

  • 84bfab5f4253c2f362e7ca9d5b1b1e6c

スパイウェアは、以下のSHA1ハッシュ値を含んでいます

  • 22d6639db87ccd7d83a963422cce1d63c446513c


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

註:検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
  • %System%\avg.exe

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • @ = %System%\avg.exe

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\rgr.sys

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANCOS.ZZA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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