Trend Micro Security

TSPY_BANCOS.SPL

2013年3月23日
 解析者: Rika Joi Gregorio   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。 スパイウェアは、特定の銀行および金融機関のWebサイトで利用されるユーザ名やパスワードなどの個人情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 444,416 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年3月22日

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\Artigo.exe

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Artigo = "%Windows%\Artigo.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLUA = 0

情報漏えい

スパイウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。スパイウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • IntErnetBAnkingCAIXA
  • www2.bancobrasil.com.br/aapf/login.jsp?aapf.IDH=sim&perfil=1
  • HSBC Bank Brasil S.A. - Banco M
  • BancoSantanderBrasil|Bancodojuntos
  • Banco Itaú - Feito Para Você
  • Bradesco

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}bcn.com/images/list.txt - list of banks to be monitored

スパイウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • MAC Address
  • Date and Time
  • Host Name

スパイウェアは、以下の銀行もしくは金融機関で利用される個人情報を収集します。

  • Banco do Brasil
  • HSBC Bank Brasil
  • Santander
  • Banco Itau
  • Bradesco

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://www.{BLOCKED}sbcn.com/pdf/Gravatxt.php
  • http://www.{BLOCKED}sbcn.com/images/arquivo.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.810.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年3月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.811.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年3月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Artigo = "%Windows%\Artigo.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableLUA = 0

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANCOS.SPL」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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