Trend Micro Security

TSPY_BANCOS.CVH

2013年12月26日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Trojan.Banker.27905 (VBA), TR/Spy.Banker.Gen (Antivir)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、Eメールのキャッシュ、アドレス帳および受信箱から特定のEメールアドレスを収集します。

スパイウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。 スパイウェアは、ユーザによる特定のWebサイト上での取引を監視します。 スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 922,112 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年12月10日
ペイロード 情報収集, キー入力操作情報の記録, システム情報の収集

侵入方法

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\xlaborsav.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
xlaborsav.exe = "%Application Data%\xlaborsav.exe"

感染活動

スパイウェアは、Eメールのキャッシュ、アドレス帳および受信箱から特定のEメールアドレスを収集します。

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。このファイルは、収集した情報を保存するために利用されます。

  • %System%\syslog.123
  • %System%\barack.txt

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

情報漏えい

スパイウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Mac Address
  • Computer Name
  • OS version
  • Disk Information
  • Bios Information
  • Network Information
  • E-mail Accounts

スパイウェアは、ユーザによる以下のWebサイト上での取引を監視します。

  • Google
  • Orkut
  • Youtube
  • Blooger
  • Facebook
  • PagSeguro
  • Paypal
  • Terra
  • Grvnewlook
  • Serasa Experian
  • Hotmail
  • Locaweb

スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}va.com.br/media/coletaradiotx02.php

その他

スパイウェアが収集する感染コンピュータ上の情報は、以下のとおりです。

  • Mac アドレス
  • コンピュータ名
  • オペレーティングシステム(OS)のバージョン
  • ディスク情報
  • BIOS情報
  • ネットワーク情報
  • Eメールアカウント


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.470.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年12月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.471.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年12月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TSPY_BANCOS.CVH 」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • xlaborsav.exe = "%Application Data%\xlaborsav.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\syslog.123
  • %System%\barack.txt

手順 5

最新のバージョン(エンジン、スパイウェアパターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、スパイウェア検索を実行してください。「TSPY_BANCOS.CVH 」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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