Trend Micro Security

TrojanSpy.Win64.CNYSSTEAL.A

2024年4月24日
 解析者: Melvin Jhun Palbusa   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 156,544 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2024年4月7日
ペイロード システム情報の収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • ollydbg.exe
  • ida.exe
  • ida64.exe
  • idag.exe
  • idag64.exe
  • idaw.exe
  • idaw64.exe
  • idaq.exe
  • idaq64.exe
  • idau.exe
  • idau64.exe
  • scylla.exe
  • scylla_x64.exe
  • scylla_x86.exe
  • protection_id.exe
  • x64dbg.exe
  • x32dbg.exe
  • windbg.exe
  • reshaker.exe
  • ImportREC.exe
  • IMMUNUTYDEBUGGER.EXE
  • devenv.exe
  • Procmon.exe
  • Procmon64.exe
  • Import reconstructor
  • Process Monitor - Sysinternals
  • Zeta Debugger
  • Rock Debugger
  • ObsidianGUI
  • WinDbgFrameClass
  • idawindows

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • System UID

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • {BLOCKED}heduler.com /r3diRecT/redirector/proxy.php
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.120

その他

スパイウェアは、以下を実行します。

  • Enumerates files/folders in %System Root%\User's:
    • Downloads
    • Desktop
    • Documents
  • It gathers files with the following extension and copies them to %Application Data%\OneDrive:
    • .doc
    • .docx
    • .xls
    • .clsx
    • .ppt
    • .pptx
    • .pdf
    • .zip
  • It replace the following extensions with corresponding values:
    • .doc - X367
    • .docx - X946
    • .xls - X142
    • .clsx - X375
    • .ppt - X593
    • .pptx - X842
    • .pdf - X567
    • .zip - X052

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.298.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年4月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.299.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年4月25日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF079

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win64.CNYSSTEAL.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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