Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.ZENPAK.A

2019年8月12日
 解析者: Henry Alarcon Jr.   

 別名:

Trojan.SpyBot.849 (DrWeb), Trojan.Win32.Zenpak.fsv (Kaspersky), Trojan:Win32/Wacatac.B!ml (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 242,877 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2019年8月1日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\0 ← marker if run as admin or not

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %All Users Profile%\216c40503e\kndt.exe

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\216c40503e

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
User Shell Folders
Startup = %All Users Profile%\216c40503e

(註:変更前の上記レジストリ値は、「%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」となります。)

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}ns.com/ppk/index.php
  • http://{BLOCKED}u.top/ppk/index.php
  • http://{BLOCKED}e.net/ppk/index.php

    Here are the details of the message sent to C&C:
    • id - Volume Serial Number
    • sd - 363333
    • vs - 1.41
    • ar - 1 if executed as admin else 0
    • bi - OS Architecture
      • 1 = x86
      • 0 = x64
    • lv - running malware
      • 0 = 1.exe
      • 1 = kndt.exe
    • os - OS version, value can be the following:
      • 1 or 2 = Windows 10, Windows 8,Windows Server 2016, Windows Server 2012
      • 3 or 4 = Windows 8.1, Windows Server 2012 R2
      • 7 or 8 = Windows Vista, Windows Server 2008
      • 9 or 10 = Windows 7, Windows Server 2008 R2
      • 11 = SM_TABLETPC {system configuration setting}
      • 12 or 13 = Windows Server 2003 R2, Windows Home Server, Windows Server 2003
      • 14 = Windows XP
      • 15 = Windows 2000
    • av - value can be [1-12], folder exist %All Users Profile%\{AV}
      where "AV" folder name are the following:
      • 1 = AVAST Software
      • 2 = Avira
      • 3 = Kaspersky Lab
      • 4 = ESET
      • 5 = Panda Security
      • 6 = Doctor Web
      • 7 = AVG
      • 8 = 360TotalSecurity
      • 9 = Bitdefender
      • 10 = Norton
      • 11 = Sophos
      • 12 = Comodo
    • pc - Computer Name
    • un - UserName


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.282.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年8月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.283.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年8月7日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TrojanSpy.Win32.ZENPAK.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
    • From: Startup = "%All Users Profile%\216c40503e"
      To: Startup = "%USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\216c40503e

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\0

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.ZENPAK.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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