Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.URSNIF.TIABOEEX

2020年5月6日
 解析者: Joshua Paul Ignacio   

 別名:

Trojan:Win32/Danabot.KM!MTB (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 244,736 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年4月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Local\{GUID}

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\
Software\Microsoft\{GUID}
Client = {Hex Values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\
Software\Microsoft\{GUID}
Client32 = {Hex Values}

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • User Name
  • Host Name
  • OS Name
  • OS Version
  • GUID

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}zza.at/images/{Encrypted Gathered Information}.avi
  • http://mcc.{BLOCKED}t.com/images/{Encrypted Gathered Information}.avi


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.848.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年4月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.849.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年4月29日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF035

手順 2

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

「TrojanSpy.Win32.URSNIF.TIABOEEX」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\{GUID}
    • Client = {Hex Values}
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\AppDataLow\Software\Microsoft\{GUID}
    • Client32 = {Hex Values}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.URSNIF.TIABOEEX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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