Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.URSNIF.JAFIG

2019年8月12日
 解析者: Arvin Roi Macaraeg   

 別名:

VirTool:Win32/AutInject.CZ!bit [non_writable_container] (Microsoft); AutoIt/Injector.ac (McAfee); Backdoor.Win32.Androm.roiz (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 689,152 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年8月12日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\Chkwtxml\apiMFWGP.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
audigcfg = %Application Data%\Microsoft\Chkwtxml\apiMFWGP.exe

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Local Temp%\{random 4 characters}.bi1
  • %Local Temp%\{random 4 characters}.bin

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}lfind.at/images/GOVzC8Nt8a/6xdRA
    yZjxUCAZb4Dh/ny8ZTcogdugv/HDGw0ajMAiY/NA
    JXeGIpY2lmBG/7a9DwgXrbtwcBD_2BlL_2/B5aKA
    kIArmMxvtYr/L8dDCzg1UVJ9xWq/7Ct_2F_2B492F
    2crrH/f5sUXzk2U/HG0VHR_2F01rcmjbuZW2/vV
    gQAISfwhyqf_2Fv00/5TtHFQcxVzOkDcXI3K_2Fr/Id_2F
    LimMmYRd/SuOsEGN4J/zIiJ.bmp
  • {BLOCKED}zaelooop11.club


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.294.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年8月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.291.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年8月13日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TrojanSpy.Win32.URSNIF.JAFIG」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • audigcfg = %Application Data%\Microsoft\Chkwtxml\apiMFWGP.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Local Temp%\{random 4 characters}.bi1
  • %Local Temp%\{random 4 characters}.bin

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.URSNIF.JAFIG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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