Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.TRICKBOT.TIGOCGQ

2020年3月13日
 解析者: Jemimah Mae Molina   

 別名:

Trojan:Win32/Trickbot.PB!MSR (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 450,560 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年3月11日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\cmdcache\{Malware File Name}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\cmdcache\settings.ini → contains encrypted victim key

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • svchost.exe

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • System Information:
    • OS Information
    • CPU Information
    • Memory
    • User Accounts
    • Installed Programs
    • Installed Services

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}0.109:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.173.57:443
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.213.102:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.221.135:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.214.34:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.78.224:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.185.50:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.86.145:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.149.29:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.233.100:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.150.213:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.167.32:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.122.68:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.242.229:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.13.2:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.173.186:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.28.162:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.104.139:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.200.108:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.235.47:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.134.18:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.207.202:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.28.146:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.157.42:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.37.14:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.176.67:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.167.82:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.10.24:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.253.33:449
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.119.219:449

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

以下のスケジュールされたタスクを追加します:

  • Task Name: Command cache application
    Task Trigger 1: At system startup
    Task Trigger 2: After triggered, repeat every 00:11:00 for a duration of 414.11:23:00
    Task Action: %Application Data%\cmdcache\{Malware File Name}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.736.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年3月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.737.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年3月12日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     
    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF034

手順 2

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 5

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。

  • Command cache application - %Application Data%\cmdcache\{Malware File Name}.exe

Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

  1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
  2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
  3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
  4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
  5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

  1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
    • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
  2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
  3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
  4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
  5. 文字列が一致するタスクを削除します。

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\cmdcache

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.TRICKBOT.TIGOCGQ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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