Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.STRELASTEALER.A

2023年5月17日
 解析者: John Rainier Navato   

 別名:

Trojan-Spy.Win32.Agent.gen (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 690,176 bytes
タイプ ISO
メモリ常駐 なし
発見日 2022年11月23日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %comspec% /c start rundll32.exe x.html, s & start x.html

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {Derived from first five letters of Computer Name}{Remainder of Computer Name}

情報漏えい

スパイウェアは、以下のレジストリ値からEメールアカウント情報を収集します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Office\16.0\Outlook\
Profiles\Outlook\9375CFF0413111d3B88A00104B2A6676\
{8 Digit Value}}
IMAP Server = {Server/s}

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Office\16.0\Outlook\
Profiles\Outlook\9375CFF0413111d3B88A00104B2A6676\
IMAP Password
IMAP User = {User/s}

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Office\16.0\Outlook\
Profiles\Outlook\9375CFF0413111d3B88A00104B2A6676\
{8 Digit Value}
IMAP Password = {Password/s}

その他

スパイウェアは、以下を実行します。

  • The ISO file contains the folowing to execute its payload:
    • Factura.lnk ← shortcut to execute x.html
    • x.html ← main payload
  • It searches for the following files inside %AppData%\Thunderbird\Profiles\{FolderName} to steal email accounts and passwords:
    • logins.json ← accounts and passwords
    • key4.db ← password database
  • It connects to certain IP addresses to send and receive information:
    • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.166

    However, as of this writing the said IP addresses are inaccessible.


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 17.956.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2022年11月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 17.957.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2022年11月24日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TrojanSpy.Win32.STRELASTEALER.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.STRELASTEALER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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