Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.LOKI.TIOIBYQP

2020年1月6日
 解析者: Mohammed Malubay   

 別名:

Trojan:Win32/CryptInject!MSR(MICROSOFT); Backdoor.Win32.Androm.tjld(KASPERSKY);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 684,469 bytes
タイプ ZIP
メモリ常駐 はい
発見日 2019年11月11日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Application Data%\{substring from hash of machine GUID}

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\{substring from hash of machine GUID}\{substring from hash of machine GUID}.lck - used for resource locking

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{substring from hash of machine GUID}\{substring from hash of machine GUID}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • {Hash of Machine GUID}

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • User name
  • Computer name
  • Machine GUID

スパイウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。

  • 32BitFtp
  • 9bis.comKiTTY
  • AbleFTP
  • Automize
  • BitKinex
  • Cyberduck
  • DeluxeFTP
  • EasyFTP
  • Estsoft ALFTP
  • ExpanDrive
  • FTP Navigator
  • FTP Now
  • FTPBox
  • FTPGetter
  • FTPInfo
  • FTPShell
  • Far Manager
  • Fastream NETFile
  • FileZilla
  • FlashFXP
  • FlashPeak BlazeFtp
  • FreshWebmaster FreshFTP
  • Ghisler Total Commander
  • GoFTP
  • INSoftware NovaFTP
  • Ipswitch WS_FTP
  • JaSFtp
  • LinasFTP
  • Martin Prikryl
  • NCH Software ClassicFTP
  • NCH Software Fling
  • NetDrive
  • NetDrive 2
  • NetSarang Xftp
  • NexusFile
  • Notepad++ NppFTP
  • Odin Secure FTP Expert
  • Sherrod Computers Sherrod FTP
  • SimonTatham PuTTY
  • SmartFTP
  • Staff-FTP
  • Steed
  • UltraFXP
  • VanDyke SecureFX
  • WinFTP
  • oZone3D MyFTP

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • 360 Browser
  • 8pecxstudios Cyberfox
  • Apple Safari
  • Baidu Spark
  • Catalina Group Citrio
  • Chromium
  • Coc Coc Browser
  • Comodo Chromodo
  • Comodo Dragon
  • Comodo IceDragon
  • Coowon
  • Epic Privacy Browser
  • Flock
  • Google Chrome
  • Google Chrome SxS
  • Internet Explorer
  • K-Meleon
  • Lunascape 6
  • MapleStudio ChromePlus
  • Moonchild Productions Pale Moon
  • Mozilla Firefox
  • Mozilla SeaMonkey
  • Mustang Browser
  • NETGATE Technologies BlackHawk
  • Nichrome
  • Opera Next
  • Opera Stable
  • QtWeb.NET QtWeb Internet Browser
  • QupZilla
  • RockMelt
  • Sleipnir Browser
  • Superbird
  • Titan Browser
  • Torch
  • Vivaldi
  • Yandex Browser

スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • FossaMail
  • Foxmail
  • IncrediMail
  • Microsoft Outlook
  • Postbox
  • Thunderbird
  • yMail2

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}x.com/drunk/five/fre.php

その他

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.596.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年1月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.597.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年1月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{substring from hash of machine GUID}\{substring from hash of machine GUID}.lck
  • %Application Data%\{substring from hash of machine GUID}\{substring from hash of machine GUID}.exe

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{substring from hash of machine GUID}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.LOKI.TIOIBYQP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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