Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.EMOTET.TIABOFCI

2019年5月30日

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 126,976 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年5月30日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\restoreballoon.exe"

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

スパイウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\restoreballoon
DisplayName = "restoreballoon"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\restoreballoon
ImagePath = "%System%\restoreballoon.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\restoreballoon
Start = "SERVICE_AUTO_START"

作成活動

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\restoreballoon.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.153.12
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.245.65
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.36.58
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.223.154
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.149.117
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.99.39
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.188.27
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.116.116
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.173.244
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.120.20
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.248.146
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.80.101
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.196.209
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.153.12

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.140.07
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年5月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.141.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年5月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\restoreballoon
    • DisplayName = "restoreballoon"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\restoreballoon
    • ImagePath = "%System%\restoreballoon.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\restoreballoon
    • Start = "SERVICE_AUTO_START"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %System%\restoreballoon.exe

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.EMOTET.TIABOFCI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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