Trend Micro Security

TrojanSpy.Win32.DRIDEX.TIBZ

2019年10月25日
 解析者: Jay Bradley Nebre   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、感染コンピュータをスキャンし、ウイルスおよびセキュリティ対策製品に関連するレジストリキーを確認します。この動作は、スパイウェアが感染コンピュータ上での検出を避けるためにするものと考えられます。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。 スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 245,760 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2019年10月25日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, ファイルのダウンロード, ファイルの実行

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\raserver.exe "{malware path and filename}"

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • %System%\raserver.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

他のシステム変更

スパイウェアは、感染コンピュータをスキャンし、ウイルスおよびセキュリティ対策製品に関連する以下のレジストリキーを確認します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\TrendMicro\
Vizor

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Running Processes
  • Computer Username
  • Related System Information:
    • Build GUID
    • Build Lab
    • Build Lab Ex
    • CSD Build Number
    • CSD Version
    • Current Build Number
    • Current Type
    • Current Version
    • Digital Product ID
    • Edition ID
    • Install Date
    • Installation Type
    • OS Version
    • Path Name
    • Product ID
    • Product Name
    • Registered Organization
    • Registered Owner
    • Software Type
    • System Root
  • Installed Applications
  • Process Memory Information

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • 5.{BLOCKED}.{BLOCKED}.119
  • 54.{BLOCKED}.{BLOCKED}.115
  • 46.{BLOCKED}.{BLOCKED}.40

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.452.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年10月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.453.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年10月26日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF032

手順 2

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

「TrojanSpy.Win32.DRIDEX.TIBZ」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.DRIDEX.TIBZ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください