TrojanSpy.Win32.AZORULT.G
Trojan-PSW.Win32.Azorult.ncn (Kaspersky); Win32:Malware-gen (Avast)
Windows
- マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: はい
- 感染報告の有無: はい
概要
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
スパイウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
バックドア活動
スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Enable and Disable a Specific Malicious Function
- Collect Host IP Info
- Delete File
- Take Screenshot
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.0.52/index.php
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- Installed Programs
- Screenshots
- Machine GUID
- System Architecture
- Screen Resolution
- System Language
- Time Zone and Current Computer Time
- User Name
- Computer Name
- OS version
- Running Processes
- Browser Credentials
- Browser Cookies
- FTP Credentials
- Email Credentials
- Cryptocurrency wallets
- Skype Chat History/Messages
- Telegram Credentials
- Steam Credentials and Game Data
その他
スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。
- http://ip-api.com/json
<補足>
バックドア活動
スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- 特定の悪意のある機能の有効化または無効化
- ホストのIPアドレス情報の収集
- ファイルの削除
- スクリーンショットの取得
情報漏えい
スパイウェアは、以下の情報を収集します。
- インストールされたプログラム
- スクリーンショット
- コンピュータGUID
- システムアーキテクチャ
- 画面解像度
- コンピュータ言語
- タイムゾーンおよび感染コンピュータの時間
- ユーザ名
- コンピュータ名
- OSのバージョン
- 実行中のプロセス
- ブラウザの認証情報
- ブラウザのクッキー
- FTP認証情報
- Eメール認証情報
- 暗号化通貨のウォレット
- Skypeチャットの履歴/メッセージ
- Telegram(テレグラム)の認証情報
- Steamの認証情報およびゲームデータ
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「TrojanSpy.Win32.AZORULT.G」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Win32.AZORULT.G」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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