Trend Micro Security

TrojanSpy.Python.STEALER.A

2024年2月20日
 解析者: Melvin Jhun Palbusa   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 24,018 bytes
タイプ PY
メモリ常駐 なし
発見日 2024年1月17日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, ファイルの作成, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %Temp%\{Country Code + IP address} → deletes after exfiltration

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Temp%\{Country Code + IP address}.zip → deletes after exfiltration

(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Browser Data(e.g. Cookies, Login Data):
    • Chrome
    • Edge
    • Firefox
    • Brave
    • Opera
    • Chromium
    • CocCoc
  • IP Address
  • Victim's Location
  • Time

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • https://{BLOCKED}egram.org/bot6487249252:AAH8IVNofM7r15_MGt5fjQ3Yh2BhpA0kBFk/sendDocumentIDchat=-4091334350

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • https://{BLOCKED}o.io

スパイウェアは、以下を実行します。

  • Deletes the following files if found in the system:
    • %Public%\project.bat
    • %Public%\Windows.zip
    • %Public%\djtme.zip

(註:%Public%フォルダは、すべてのユーザ共通のファイルまたはフォルダのリポジトリとして機能するフォルダです。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\Public" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.168.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年2月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.169.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年2月20日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.Python.STEALER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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