Trend Micro Security

TrojanSpy.MSIL.ERAWXI.A

2020年4月20日
 解析者: Karen Ivy Titiwa   

 別名:

Gen:Variant.Ursu.718268 (BITDEFENDER); Trojan.MSIL.Vmprotect(IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 スパイウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 298,500 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年4月9日
ペイロード ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの削除

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\{malware name}.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Credentials from the following applications:
    • Google Chrome
    • Yandex Browser
    • 360Chrome
    • Comodo Dragon
    • ChromePlus
    • Chromium
    • Torch
    • Brave-Browser
    • Iridium
    • 7Star
    • Amigo
    • CentBrowser
    • Chedot
    • CocCoc Browser
    • Elements Browser
    • Epic Privacy Browser
    • Kometa
    • Orbitum
    • Sputnik
    • Uran
    • Vivaldi
    • Citrio
    • Coowon
    • Liebao
    • QIP Surf
    • Microsoft Edge
  • Cookies stored from the following application:
    • RobloxPlayerBeta
  • Retrieves stored discord token

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}dapp.com/api/webhooks/697478639528312882/4AJ-0gAW3RhIKgUR03B9-lBlI6COhx9ogYtbreWYDQEdw_kiMWzmwM0OYVNcmytCgDfX

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\Documents\IDF.txt

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

スパイウェアは、以下を実行します。

  • It does not perform its intended routine if the following service are running:
    • QEMU-GA
    • VBoxService

スパイウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した スパイウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.794.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年4月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.795.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年4月10日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF034

手順 2

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

「TrojanSpy.MSIL.ERAWXI.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Documents\IDF.txt
  • %AppDataLocal%\{random file name}.txt
  • %AppDataLocal%\{filename}.png
  • %AppDataLocal%\Microsoft\Windows\{malware name}.exe

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.MSIL.ERAWXI.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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