Trend Micro Security

TrojanSpy.JS.NEMUCOD.BONINGI

2020年4月8日
 解析者: Joshua Paul Ignacio   
 別名:

N/A

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア/情報窃取型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 330,191 bytes
タイプ HTA
メモリ常駐 はい
発見日 2020年4月7日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %All Users Profile%\fontFiles\rekeywiz.exe
  • %All Users Profile%\fontFiles\Duser.dll → Malicious DLL File
  • %All Users Profile%\fontFiles\{Random Characters}.tmp
  • %All Users Profile%\fontFiles\rekeywiz.exe.config
  • %All Users Profile%\fontFiles\font
  • %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.sif → contains Admin Priviledges, System Information, List of Directories, Drive Information and Installed Applications to be sent to the C2.
  • %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.flc → contains the list of files on the computer
  • %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.fls → List of selected files from %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.flc to be sent to the C2.

(註：%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\fontFiles
  • %Application Data%\fontDat

(註：%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\＜ユーザ名＞\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • rekeywiz.exe

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
font = %All Users Profile%\fontFiles\rekeywiz.exe

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Admin Privileges
  • List of Directories
  • Drive Information
    • Drive name
    • Drive Type
    • Drive Format
    • Volume name
    • Total number of bytes available
    • Total number of bytes
  • Installed Applications
  • Computer Files
  • System Information
    • User Account
    • User Name
    • Computer Name
    • Total Physical Memory
    • Antivirus Products
    • AntiSpyware Products
    • Running Processes
      • Name
      • CommandLine
      • Process Owner
    • Processor Information
    • OS Version
    • Network Information
      • MAC Address
      • IP Address
      • Gateway Address

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}apt.net:443
  • http://{BLOCKED}apt.net/202/dThgupX0fsAhso9R53e1lpuRzJYaPdddZMRgZ8Nb/16364/11542/40598dd0
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.19.96

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.792.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年4月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.793.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年4月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム（OS）の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル／フォルダ／レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TrojanSpy.JS.NEMUCOD.BONINGI」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • font = %All Users Profile%\fontFiles\rekeywiz.exe

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\fontFiles\rekeywiz.exe
  • %All Users Profile%\fontFiles\Duser.dll - Malicious DLL File
  • %All Users Profile%\fontFiles\{Random Characters}.tmp
  • %All Users Profile%\fontFiles\rekeywiz.exe.config
  • %All Users Profile%\fontFiles\font
  • %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.sif
  • %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.flc
  • %Application Data%\fontDat\{Random Characters}.fls

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\fontFiles
  • %Application Data%\fontDat

手順 7

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TrojanSpy.JS.NEMUCOD.BONINGI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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