Trend Micro Security

Trojan.X97M.EMOTET.YXCBX

2022年2月28日
 解析者: Maria Emreen Viray   

 別名:

TrojanDownloader:O97M/Emotet.SM!MTB (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 90,624 bytes
タイプ XLS
メモリ常駐 なし
発見日 2022年2月24日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %ProgramData%\bbiwjdf.vbs → detected as Trojan.VBS.EMOTET.YJCBX

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • wscript %ProgramData%\bbiwjdf.vbs
  • powershell.exe -command {powershell command}
  • "%System%\cmd.exe" /c start /B %Windows%\syswow64\regsvr32.exe /s %ProgramData%\oiphilfj.dll

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 . %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}eetbomb.com/wp-content/15zZybP1EXttxDK4JH/
  • https://{BLOCKED}she.com/wp-includes/z92ZVqHH8/
  • http://{BLOCKED}ogreen.mightcode.com/Fox-C/NWssAbNOJDxhs/
  • http://{BLOCKED}t.co.in/infructuose/m4mgt2MeU/
  • http://mtc.{BLOCKED}g.org.za/-/GBGJeFxXWlNbABv2/
  • http://www.{BLOCKED}a.cu/jpr/VVP/
  • http://actividades.{BLOCKED}languages.com/wp-admin/dU8Ds/
  • https://{BLOCKED}ter.com/wp-content/1sR2HfFxQnkWuu/
  • https://{BLOCKED}ia.cn/wp-admin/0JAE/
  • https://{BLOCKED}ygroup.cl/office/G42LJPLkl/
  • https://{BLOCKED}u.top/mode/0Qb/

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\oiphilfj.dll → detected as TrojanSpy.Win32.EMOTET.YXCBZZ

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • この文書には、マクロコンテンツを有効にするようユーザを誘導する以下のメッセージの詳細が含まれています。

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %ProgramData%\bbiwjdf.vbs → 「Trojan.VBS.EMOTET.YJCBX」として検出

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • wscript %ProgramData%\bbiwjdf.vbs
  • powershell.exe -command {powershellコマンド}
  • "%System%\cmd.exe" /c start /B %Windows%\syswow64\regsvr32.exe /s %ProgramData%\oiphilfj.dll

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}eetbomb.com/wp-content/15zZybP1EXttxDK4JH/
  • https://{BLOCKED}she.com/wp-includes/z92ZVqHH8/
  • http://{BLOCKED}ogreen.mightcode.com/Fox-C/NWssAbNOJDxhs/
  • http://{BLOCKED}t.co.in/infructuose/m4mgt2MeU/
  • http://mtc.{BLOCKED}g.org.za/-/GBGJeFxXWlNbABv2/
  • http://www.{BLOCKED}a.cu/jpr/VVP/
  • http://actividades.{BLOCKED}languages.com/wp-admin/dU8Ds/
  • https://{BLOCKED}ter.com/wp-content/1sR2HfFxQnkWuu/
  • https://{BLOCKED}ia.cn/wp-admin/0JAE/
  • https://{BLOCKED}ygroup.cl/office/G42LJPLkl/
  • https://{BLOCKED}u.top/mode/0Qb/

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\oiphilfj.dll → 「TrojanSpy.Win32.EMOTET.YXCBZZ」として検出


      対応方法

    対応検索エンジン: 9.800
    初回 VSAPI パターンバージョン 17.408.02
    初回 VSAPI パターンリリース日 2022年2月26日
    VSAPI OPR パターンバージョン 17.409.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2022年2月27日

    手順 1

    トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

       
      • Downloader.VBA.TRX.XXVBAF01FF026

    手順 2

    Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 3

    このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

    手順 4

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
    • %ProgramData%\bbiwjdf.vbs
    • %ProgramData%\oiphilfj.dll
  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
      • %ProgramData%\bbiwjdf.vbs
      • %ProgramData%\oiphilfj.dll
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
    4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)

  • Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

    1. Windowsエクスプローラ画面を開きます。
      • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
        • [スタート]-[コンピューター]を選択します。
      • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
        • 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
    2. [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
      • %ProgramData%\bbiwjdf.vbs
      • %ProgramData%\oiphilfj.dll
    3. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.X97M.EMOTET.YXCBX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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