Trojan.Win32.WACATAC.USXVPJ619
2019年10月8日
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml
- %Program Files%\Microsoft Data
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Program Files%フォルダは、デフォルトのプログラムファイルフォルダです。C:\Program Files in Windows 2000(32-bit)、Server 2003(32-bit)、XP、Vista(64-bit)、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files"です。また、Windows XP(64-bit)、Vista(64-bit)、7(64-bit)、8(64-bit)、8.1(64-bit)、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Program Files(x86)" です。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\
Google\Update
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Google\Update
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\
Google\Update
UpdateDefault = "0"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\
Google\Update
UpdateDefault = "0"
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加し、タスクマネージャやレジストリエディタ、フォルダオプションを無効にします。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
FolderWSext = "65A4C6836999319B64"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
uniWSid = "1560173702228"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
insWStime = "1560173702"
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.crx
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\ff_set.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_wid.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_data.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\chr_pref.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\task.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.xpi
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.oex
- %program files%\microsoft data\{malware file name}.exe
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプションの機能を有効にします。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
この手順により、このマルウェアが無効にした他のアプリケーションまたはプログラムの機能も有効になります。
レジストリエディタおよびタスクマネージャ、フォルダオプション機能の有効:
- メモ帳などのテキストエディタを開きます。
- Windows 2000、 XP および Server 2003 の場合:
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、notepad と入力し、[OK]をクリックします。 - Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
[スタート]をクリックし、[プログラムとファイルの検索]に notepad と入力し、Enter を押します。 - Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
画面の左下隅を右クリックし、[実行]を選択します。入力欄にnotepad と入力し、Enter を押します。
※notepad は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。
- 以下の文字列をコピーしてください。
- "C:\RESTORE.VBS" のファイル名でこのファイルを保存してください。
- このファイル上でダブルクリックし、"C:\RESTORE.VBS"を実行します。
- 確認画面が表示されたら[はい]を選択し、画面を終了してください。
手順 3
不明なレジストリキーを削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Google
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google
このマルウェアが追加したレジストリキーの削除:
- 「レジストリエディタ」を起動します。
- Windows 2000、XP および Server 2003 の場合
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 - Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
[スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 - Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>SOFTWARE>Policies>Google - 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
Update - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Policies>Google - 上記フォルダの左にあるプラスをクリックし、以下のキーを検索し、削除します。
Update - 「レジストリエディタ」を閉じます。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Google\Update
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Update
このマルウェアが追加したレジストリ値の削除:
- 「レジストリエディタ」を起動します。
- Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:
[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、regedit と入力し、Enter を押します。 - Windows Vista、7、Server 2008 の場合:
[スタート]をクリックし、検索入力欄に regedit と入力し、Enter を押します。 - Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
画面の左下隅を右クリックし、[ファイル名を指定して実行]を選択します。入力ボックスに regedit と入力し、Enter を押します。
※regedit は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。 - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_CURRENT_USER>Software>Policies>Google>Update - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
UpdateDefault = "0" - 「レジストリエディタ」の左側のパネルにある以下のフォルダをダブルクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Policies>Google>Update - 右側のパネルで以下のレジストリ値を検索し、削除します。
UpdateDefault = "0" - 「レジストリエディタ」を閉じます。
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.crx
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\ff_set.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_wid.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_data.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\chr_pref.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\task.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.xpi
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.oex
- %program files%\microsoft data\{malware file name}.exe
マルウェアのコンポーネントファイルの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に以下のファイル名を入力してください。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.crx
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\ff_set.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_wid.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_data.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\chr_pref.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\task.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.xpi
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.oex
- %program files%\microsoft data\{malware file name}.exe
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: - Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
- 画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
- [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.crx
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\ff_set.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_wid.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\op_data.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js\chr_pref.json
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml\task.xml
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.xpi
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds\addon.oex
- %program files%\microsoft data\{malware file name}.exe
- ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
[ 詳細 ]
[ 戻る ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml
- %Program Files%\Microsoft Data
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS
このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除:
Windows 2000、XP および Server 2003 の場合: - [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
- [ファイル名のすべてまたは一部]に、以下のフォルダ名を入力してください。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml
- %Program Files%\Microsoft Data
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS
- [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
- 検索が終了したら、フォルダを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml
- %Program Files%\Microsoft Data
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS
註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)
Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合: - Windowsエクスプローラ画面を開きます。
- Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
- Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
- 画面の左隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
- [コンピューターの検索]に、以下を入力します。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml
- %Program Files%\Microsoft Data
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS
- 検索が終了したら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、フォルダが完全に削除されます。
- 残りのフォルダに対して、このマルウェアまたはアドウェア等が作成したフォルダの削除の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\adds
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\xml
- %Program Files%\Microsoft Data
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS\js
- %User Temp%\Folder_Data_RC_ADDS
註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
手順 7
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.WACATAC.USXVPJ619」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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