Trend Micro Security

Trojan.Win32.POISON.AB

2020年4月22日

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 267,108 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年4月22日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %Windows%\system\explorer.exe
  • %System%\drivers\spoolsv.exe
  • %Windows%\Explorer.exe

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %System%\drivers\udsys.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\
Explorer\Process
LO = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
RunOnce
Explorer = "%Windows%\system\explorer.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\
Winlogon
shell = "%Windows%\explorer.exe, %Windows%\system\explorer.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Active Setup\Installed Components\
{Y479C6D0-OTRW-U5GH-S1EE-E0AC10B4E666}
StubPath = "%System%\drivers\mr.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
RunOnce
Explorer = "%Windows%\system\explorer.exe RO"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
RunOnce
Svchost = "%System%\drivers\svchost.exe RO"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Active Setup\Installed Components\
{F146C9B1-VMVQ-A9RC-NUFL-D0BA00B4E999}
StubPath = "%System%\drivers\mr.exe"

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Schedule
Start = "2"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\SharedAccess
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Run\Explorer

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\drivers\mr.exe
  • %Windows%\system\explorer.exe
  • %System%\drivers\spoolsv.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}101.172

このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「Trojan.Win32.POISON.AB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\VB and VBA Program Settings\Explorer\Process
    • LO = "1"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Explorer = "%Windows%\system\explorer.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • shell = "%Windows%\explorer.exe, %Windows%\system\explorer.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{Y479C6D0-OTRW-U5GH-S1EE-E0AC10B4E666}
    • StubPath = "%System%\drivers\mr.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • ShowSuperHidden = "0"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Explorer = "%Windows%\system\explorer.exe RO"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • Svchost = "%System%\drivers\svchost.exe RO"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Active Setup\Installed Components\{F146C9B1-VMVQ-A9RC-NUFL-D0BA00B4E999}
    • StubPath = "%System%\drivers\mr.exe"

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\Schedule
    • From: Start = "2"
      To: Start = ""2""
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\SharedAccess
    • From: Start = "4"
      To: Start = ""2""

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\drivers\mr.exe
  • %Windows%\system\explorer.exe
  • %System%\drivers\spoolsv.exe

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.POISON.AB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • %System%\drivers\udsys.exe

手順 8

以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。

※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Explorer


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