Trend Micro Security

Trojan.W97M.EMOTET.TIOIBEJO

2020年2月4日
 解析者: Mohammed Malubay   

 別名:

TrojanDownloader:O97M/Emotet.ARJ!MTB(MICROSOFT); Trojan.GenericKD.33004674(BITDEFENDER); VBA/TrojanDownloader.Agent.RLF trojan(NOD32);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 135,999 bytes
タイプ DOC
メモリ常駐 なし
発見日 2020年2月3日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • PoWERsheLL -e {base-64 encoded}

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}rtu.info/wp-includes/BRVMFYvIR
  • http://{BLOCKED}ifa.com/wp-includes/2i48k7-evv28gw-205510
  • http://{BLOCKED}jeki.info/wp-includes/up58jauc-pum2w-630352
  • http://{BLOCKED}s-plius.tomasjs.com/wp-admin/KfesPCcG
  • http://{BLOCKED}gets.com/xfxvqq/UXbKAbm

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\602.exe

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.664.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年2月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.665.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年2月5日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     Downloader.VBA.TRX.XXVBAF01FF006

手順 2

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\602.exe

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.W97M.EMOTET.TIOIBEJO」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

Microsoft Office製品のマクロウイルス保護機能を有効にします。

[ 詳細 ]


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