Trend Micro Security

Trojan.PS1.POWLOAD.TIAOENT

2023年4月4日
 解析者: Charles Adrian Marty   

 別名:

Trojan-Banker.Win32.Emotet.btip (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 614,048 bytes
タイプ ZIP
メモリ常駐 なし
発見日 2023年3月28日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{8 random characters}.{3 random characters}.ps1 -> deleted afterwards
  • %User Temp%\{8 random characters}.{3 random characters}.psm1 -> deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\cmd.exe {Encrypted commands} do set Bcd=!Bcd!!rl:~%X,1!&&if %X lss 4 echo !Bcd:~5! |FOR /F "delims=dZ\s tokens=10" %n IN ('ftype^^^|find "sole."')DO %n -"
  • %System%\cmd.exe {Encrypted commands} do set Bcd=!Bcd!!rl:~%X,1!&&if %X lss 4 echo !Bcd:~5! |FOR /F "delims=dZ\s tokens=10" %n IN ('ftype^^^|find "sole."')DO %n -"
  • %System%\cmd.exe {Encrypted commands used to connect and download executable file}
  • %System%\cmd.exe /S /D /c" FOR /F "delims=dZ\s tokens=10" %n IN ('ftype^|find "sole."') DO %n -"
  • %System%\cmd.exe /c ftype|find"sole."
  • %System%\cmd.exe /S /D /C" ftype"
  • %System%\find.exe find "sole."
  • %System%\WindowsPowerShell\v1.\powershell.exe PowerShell -

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のURLからファイルをダウンロードします。マルウェアは、ファイルが感染コンピュータ内に保存されると、ファイル名を変更します。

  • http://{BLOCKED}d.com/p
  • http://{BLOCKED}ngsuk.com/Kv
  • http://{BLOCKED}z.net/WSS
  • http://{BLOCKED}h.com/kNLSCHYq
  • http://{BLOCKED}oarquitetura.com.br/pqFhOq

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\618.exe -> deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • The document contains the following message details luring users to enable macro content:


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 18.362.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2023年4月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 18.363.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2023年4月5日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\{8 random characters}.{3 random characters}.ps1
  • %User Temp%\{8 random characters}.{3 random characters}.psm1
  • %User Temp%\618.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.PS1.POWLOAD.TIAOENT」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

Microsoft Office 製品のマクロウイルス保護機能を有効にします。

[ 詳細 ]


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