Trend Micro Security

Trojan.MSIL.FRS.VSNW0BK24

2024年11月19日
 解析者: Neljorn Nathaniel Aguas   

 別名:

Virus.MSIL.Tufantle, Virus.MSIL.Tufantle (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 480,768 bytes
タイプ EXE
発見日 2024年11月6日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • If -o | --output parameter is used:
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\images
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\src

    Otherwise:
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\images
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\src

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • If -o | --output parameter is used:
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers\{URL Accessed}.txt → contains the HTTP response headers from the captured webpage
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\images\{URL Accessed}.bmp → contains screenshot of the webpage as rendered by EyeWitness
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\src\{URL Accessed}.txt → contains the full HTML, JavaScript, and CSS source code of the webpage
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\report_page1.html → contains the generated report, showing details of the web request, HTTP headers, source code, and a screenshot of the captured webpage

    Otherwise:
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers\{URL Accessed}.txt
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\images\{URL Accessed}.bmp
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\src\{URL Accessed}.txt
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\report_page1.html

  • It compresses the above files into the following if -c | --compress parameter is used:
    • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}.zip or
    • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}.zip

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It captures screenshots of web pages, analyzing HTTP responses, and generating reports for reconnaissance and security assessments.
  • It uses the following version of EyeWitness:
    • EyeWitness v1.1

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -b | --bookmarks → Searches for bookmark files for IE/Chrome, parses them, and adds them to the list of screenshot URLs
  • -f | --file → Specify a new-line separated file of URLs
  • -i | --cidr → Specify an IP CIDR
  • -o | --output → Specify an output directory (one will be created if non-existent)
  • -d | --delay → (Default: 30) Specify a delay to use before cancelling a single URL request
  • -c | --compress → (Default: false) Compress output directory
  • --http → (Default: false) Prepend http:// to all URLs
  • --https → (Default: false) Prepend https:// to all URLs
  • --help → Display this help screen.
  • --version → Display version information.

<補足>
インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • パラメータ「-o | --output」が使用された場合:
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\headers
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\images
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\src

      パラメータ「-o | --output」が使用されていない場合:
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\headers
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\images
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\src

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • パラメータ「-o | --output」が使用された場合:
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\headers\{アクセスしたURL}.txt → キャプチャされたWebページからのHTTP応答ヘッダを含む
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\images\{アクセスしたURL}.bmp → EyeWitnessによってレンダリングされたWebページのスクリーンショットを含む
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\src\{アクセスしたURL}.txt → Webページの完全なHTML、JavaScript、CSSソースコードを含む
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}\report_page1.html → 生成されたレポートを含み、Webサーバへのリクエストの詳細、HTTPヘッダ、ソースコード、キャプチャされたWebページのスクリーンショットを表示する

      パラメータ「-o | --output」が使用された場合:
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\headers\{アクセスしたURL}.txt
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\images\{アクセスしたURL}.bmp
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\src\{アクセスしたURL}.txt
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}\report_page1.html
  • パラメータ「-c | --compress」が使用された場合、上記ファイルを以下のように圧縮します。
    • {ユーザが設定したパス}\EyeWitness_{日付}_{時間}.zip(または)
    • %Application Data%\EyeWitness_{日付}_{時間}.zip

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Webページのスクリーンショットをキャプチャするほか、HTTP応答を分析し、偵察活動およびセキュリティ評価用のレポートを生成します。
  • 以下のバージョンのEyeWitnessを使用します。
    • EyeWitness v1.1

マルウェアは、以下のパラメータを受け取ります。

  • -b | --bookmarks → Internet Explorer/Chromeのブックマークファイルを検索/解析して、スクリーンショットの一覧(URL)に追加する
  • -f | --file → 改行で区切られたURLのファイルを指定する
  • -i | --cidr → IPアドレス(CIDR表記)を指定する
  • -o | --output → 出力ディレクトリを指定する(存在しない場合は1つ作成される)
  • -d | --delay → 単一URLへの問い合わせをキャンセルする前に用いる遅延時間を指定する(デフォルト:30)
  • -c | --compress → 出力ディレクトリを圧縮する(デフォルト:false)
  • --http → すべてのURLの先頭に「http://」を追加する(デフォルト:false)
  • --https → すべてのURLの先頭に「https://」を追加する(デフォルト:false)
  • --help → ヘルプスクリーンを表示する
  • --version → バージョン情報を表示する


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.711.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年11月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.711.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年11月12日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF086

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers\{URL Accessed}.txt
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\images\{URL Accessed}.bmp
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\src\{URL Accessed}.txt
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\report_page1.html

    or

  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers\{URL Accessed}.txt
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\images\{URL Accessed}.bmp
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\src\{URL Accessed}.txt
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\report_page1.html

    or

  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}.zip or
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}.zip

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\src
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\images
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers
  • {Path Set by the User}\EyeWitness_{Date}_{Time}

    or

  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\src
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\images
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}\headers
  • %Application Data%\EyeWitness_{Date}_{Time}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.MSIL.FRS.VSNW0BK24」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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