Trend Micro Security

Trojan.JS.WINDIVERT.A

2019年6月20日
 解析者: Jemimah Mae Molina   

 別名:

JS:Includer-BNV [Trj] (AVAST);

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Webサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。これにより、感染コンピュータ上に他のマルウェアがダウンロードまたは作成されます。


  詳細

ファイルサイズ 679,932 bytes
タイプ JS
メモリ常駐 はい
発見日 2019年6月17日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • netsh interface tcp set heuristics ws=disabled
  • powershell -enc {base-64 encoded command}
  • shutdown /r /f /c "Critical_Windows_Update" /t 120

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ttl
ttl_2 = 64

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Tcpip\Parameters\
Interfaces\{SettingID}
MTU = 1440

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Tcpip\Parameters
DefaultTTL = 64

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\Tcpip\Parameters
Tcp1323Opts = 2

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\{number of milliseconds since 1970/01/01}.zip → contains the following files:
    • app.js
    • contants.js
    • socks4a.js
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\WinDivert.dll
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\WinDivert32.sys
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\WinDivert64.sys

ダウンロード活動

マルウェアは、Webサイトにアクセスし、以下のファイルをダウンロードします。

  • https://{BLOCKED}s.org/dist/latest-v10.x/win-x86/node.exe

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\node.exe → legitimate nodejs


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.180.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年6月17日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.181.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年6月18日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「Trojan.JS.WINDIVERT.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ttl
    • ttl_2 = 64
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\Tcpip\Parameters\Interfaces\{SettingID}
    • MTU = 1440
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\Tcpip\Parameters
    • DefaultTTL = 64
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\Tcpip\Parameters
    • Tcp1323Opts = 2

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\node.exe
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\{number of milliseconds since 1970/01/01}.zip
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\WinDivert.dll
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\WinDivert32.sys
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000\WinDivert64.sys

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Execution Path}\SystemConfigInfo000

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.JS.WINDIVERT.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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